新型コロナウィルス対策としての換気環境の強化が図られていますが、その際に問題になるのが真夏・真冬の外気の流入です。真冬の場合、寒気の流入によって室温が下がり、真夏の場合は熱気によって室温が上がってしまいます。エアコンの効率も悪くなり、室温を快適な状態に保つことが困難になるケースが多く見受けられます。そうした状況を回避するための設備として「ロスナイ(高機能換気設備)」があります。この設備は室内と室外の空気を入れ替える際に機械内で熱の交換を行うことによって一定程度室温に近づけて外気を取り込むことができます。たとえば外気が0℃で室温が23℃の場合、その中間の16℃程度まで温まった外気が流入してくるイメージです。

これによって室内外の気温差の大きい時期も室温を一定程度にコントロールしつつ換気量を保つことが可能になります。また、エアコンの負荷も抑えられるので省エネという観点からも効果的です。ただしこの設備は天井裏に多くのダクトを張り巡らせる必要がありますので、開業後に行うことは極めて困難になります。また建物の構造上の制約で設置ができない場合もございますので開業前の段階でよく検討いただく必要があります。弊社では長期的観点から、ロスナイの導入をおすすめしており、必要な検証・設計を行っています。