シュレーダー邸1

今回、研修旅行で思い切ってオランダに行ってきました。
そこで見てきた様々な建築や街並みを少しずつ紹介してゆきたと思います。

こちらはミッフィーの生まれた街として有名なユトレヒトにあるシュレーダー邸という住宅です。
建築を学んできた者にとってはシビレものの建築でして、1924年にヘリット・リートフェルトによって設計され、20世紀を代表する建築として世界遺産にも登録されている住宅です。同時期の芸術グループ「デ・スティル」として活動をともにしていたピエート・モンドリアンの有名な抽象絵画、コンポジションシリーズをそのまま住宅にしてしまったような住宅です。

 

シュレーダー邸2
ピエートモンドリアン「赤・青・黄のコンポジション」

 

当時のオランダではまだ伝統的な様式の住宅がほとんどで、このようなモダンなデザインの住宅はめずらしく近隣には全く理解されなかったそうです。実際、今でも周囲の建物に比べて異彩を放っていました。内部は事前に予約をすると見学ができて、日本語のオーディオガイドもついています。さらに、内部のからくり屋敷のようになっている可動壁をオペレーターさんがデモンストレーションしてくれるのでかなり見応えがあります。内部撮影はNGだったのですが、その様子が少しわかる映像がYOUTUBEにありましたので、↓こちらをどうぞ。