クリニック名 :ブレストクリニック築地 ( Works )
院  長   :猿丸 修平 先生
科  目   :乳腺外科
開業 年   :2008年

ウェルハート(以下WH) 先生との最初のきっかけは大晦日にお電話頂いてからでしたね。先生からホームページを見たというかたちでご連絡頂いた訳ですが、その時の先生の状況というのはどういう状況だったのでしょうか?

先生) 実は当時、関係者に紹介してもらった別の設計事務所さんにお願いしていたんです。その設計事務所さんも頑張ってくれてはいたんですが、僕の持っていたイメージと少し違うなと思っていたんです。その上、開業日もせまっていました。それで危機感を持ちまして、大晦日の時間ができた時に、インターネットで見て気になっていたウェルハートさんに思い切って電話した訳です。自分の感性に合う設計事務所さんというのは中々ないもので、数社に絞ったのですが、結局連絡したのはウェルハートさんだけでした。決め手は、ホームページ全体のセンスと過去の作品例でしたね。

WH) 実際に弊社と進めてみてどうでしたか?

先生)ウェルハートさんにお願いしてから、状況は明らかに好転していきました。竣工から逆算して、しっかりとした予定を立てて頂いて、そこでまず少し安心しました。そしてデザインの提案も素晴らしかった。それでも客側としては不安というのは残るものなんですが、打ち合わせをしていく中で、質疑に対する応答などから、ウェルハートさんのクリニックに対する経験値を肌で感じることが出来たので安心しました。それと、これは内緒にしていたんですが、実はウェルハートさんが以前作られたクリニックさんにこっそりお電話させて頂いて、少し満足度をお聞きしたんですよ。(笑)結果、皆さん満足されていたので、それもあってすごく安心してお願いできたんです。

WH) そもそも、今回のクリニックに対して、先生が求めた要素としてはどういったものを意識されていましたか?

先生) このクリニックは乳がんの術後の患者さんを専門としています。患者さんは5年~10年かかるホルモン療法を受けるために、再発の不安と戦いながら通院される訳です。そういった状況下で、いかに通院に対するストレスを感じさせないか。恐怖感というものを和らげてあげられるかが重要だと思っています。普段のライフスタイルの延長の中で、まるでサロンに行くような感覚で患者さんに来てもらえるクリニック。待ち時間や診察時に病院に来ていることを忘れてしまうような空間。そんなクリニックにしたかったんです。

WH) そういった意味では今回、奥様も打ち合わせに参加していただいて、女性としてのアドバイスを頂けたことが非常に大きかった気がしますね。それによって素材の選び方からデザインも含めてすごくフィットしたという感じはしました。

先生)僕も見ていて、これはフィットしたなという感じがしましたね。

WH) 特にトイレのリモコンのデザインにこだわったりという点などはいかにも女性の目線からくるもので、こちらとしても勉強になりました。他にもいろいろとこだわられていましたね。

先生) トイレに関してはタンクレスの便器だったり、リモコンだったり、床をタイルにしたことだったりと、ある意味一番こだわったかもしれませんね。大窓側の見晴らしの良いスペースをウェイティングに配置して、BGMとしてジャズを流したり、TVを設置してもらったりしました。水槽やアクアクララも含めてリラックス効果を狙ったんです。それと鏡も意識しましたね。診察室の中にも鏡を設置して着替えたりした後、すぐに身だしなみを整えられるように配慮しました。女性であることはもちろん、患者さんの中には副作用でかつらの方もいらっしゃいますので。そういった意味でも、かなりホスピタリティの高いクリニックが出来上がったと思っています。

WH) では同線計画や設備的な実施設計、またコストについての印象はどうでしたか?

先生)まず、消防法などの規制に対して最適解のプランニングで対応できたこと。裏の動線として各部屋へ抜けられるように配慮されていること。電子カルテのLAN関係まで全て任せられたことなど、あらゆる点で「かゆい」ところに手が届いていて、非常にスムーズでした。そして、ウェルハートさんはレスポンスが早かった、というのも大きかったですね。また、竣工後にスピーカーの配線について販売店とうまくコミュニケーションが取れなかった時も、絵を描いて丁寧に対応してくれたりと、すごく助かりました。常に良いものを作って行きたいという気持ちを感じるとることができて、そういったモチベーションが伝わってきたことが、こちらとしても嬉しかったです。コストについては、僕も初めてなので、相場というものが分からなかったんです。ただ以前話を進めていた設計事務所さんの概算より安かったので安心してお任せできました。

WH)今回、パンフレットやロゴなどのC・Iもお手伝いさせて頂きましたが、それもフィットした感じがしました。

先生)以前のウェルハートさんの作品の中で制作されたパンフレットやロゴにはセンスが感じられましたね。ですが、以前の作品は青やグリーンのイメージがあったので、果たしてうちのクリニックに合うのかという不安はありました。しかし、協力会社さんをしっかりと紹介してくれて、早い段階であれだけの候補が上がってきて、うちのクリニックにフィットしている候補もたくさんあったので驚きました。それでお願いしようと決めたんです。出来上がったパンフレットの色や紙質などはすごくイメージしたものとフィットしていました。患者さんにもすごく好評です。

WH)それは嬉しい話ですね。その分皆さんの期待も高くなっていると思います。今後ともますますのご発展を期待しております。今日はどうもありがとうございました。