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アートイベントを巡る その2

妹島和世 「水明」

ふたつめは、建築家 妹島和世によるアート作品です。
世界的に有名な建築家で、代表作の一つには、金沢21世紀美術館があります。

不思議な形をした水路が芝生の上に巡らされているのですが、こちらは「曲水」という平安時代の庭園にあった水路をモチーフにし、会場である浜離宮恩賜庭園の土地の歴史から着想を得た作品のようです。

会場は、浜離宮恩賜庭園の迎賓館「延遼館」の跡地に設置されています。 
汐留の高層ビル群に隣接するこの庭園は、江戸時代から将軍家の鷹場や大名屋敷として、幕末には海軍所施設や迎賓施設として、さらに明治維新後は宮内省の所管となり浜離宮と改称し皇室宴遊の地となるなど、さまざまな利用をされてきた歴史的な土地です。

庭園は三方を海に囲まれて、中央にある潮入りの池は東京湾の水を引き込み潮の干満で景色を楽しめるようになっています。池には海の魚や水鳥などを観ることのできる珍しい風景が広がります。

タイトルの「水明」は、澄んだ水が日や月の光で美しく輝く様子を示す言葉だそうです。
晴れた日は、水盤に現代の東京のイマを映し輝く様子が見れるのそうなのですが、訪れた際は曇天で見ることができなかったのが残念です。

水盤は、水が張られているのか分からないくらい薄く作られ、地面から少し浮いてなだらかに蛇行していて、小さな造花の生花が置かれています。このアート作品からも、妹島和世の造る建築の軽やかさを感じることができました。

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