1. 地域の中で、気軽に相談できる脳神経外科をつくりたい
――開業を考えられたきっかけを教えてください。
高橋院長:脳神経外科というと、どうしても大きな病院で受診するイメージを持たれる方が多いと思います。
一方で、頭痛やめまい、しびれ、物忘れなど、日常の中で不安を感じる症状は身近にあります。
そうした症状について、地域の皆さまがもっと気軽に相談でき、必要に応じてMRI検査まで受けられる場所をつくりたいという思いがありました。
大きな病気を早く見つけることはもちろんですが、「検査を受けて安心できた」「相談してよかった」と感じていただけることも、脳神経外科クリニックの大切な役割だと考えています。
そのため、専門性のある診療を提供するだけでなく、患者さまが不安を抱えたまま来院されても、少しでも落ち着いて過ごせるクリニックにしたいと思っていました。

2. 自分が毎日過ごす場所だからこそ、心から納得できる空間に
――設計・施工会社を選ぶ際に、重視されたことはありますか。
高橋院長:自分自身がこれから何十年と過ごす場所ですから、自分が診療していて快適で、「ここでやりたい」と心から思える空間にしたいという気持ちがありました。
いろいろな会社を調べる中で、ウェルハートさんのホームページを見た瞬間に、「これだ」と思ったんです。
その後、実際に問い合わせをして木村社長にお会いした際にも、誠実なお人柄と、これまでの豊富な経験に基づく説得力のあるご説明に、大変感銘を受けました。
コンサルタントさんにはコンペ形式も薦められ、他社も検討はしていましたが、最終的には実績から伝わってくる仕事へ姿勢やデザインへのこだわりに納得し、お願いすることにしました。

3. 脳神経外科だからこそ、緊張をやわらげる空間に
―― クリニックのコンセプトについて教えてください。
高橋院長:コンセプトは「森」です。脳神経外科は、頭痛やめまい、しびれなど、不安を抱えて来られる方が多い診療科です。だからこそ、病院特有の無機質な雰囲気ではなく、カフェやリゾートに来たような、少しでも気持ちが落ち着く空間にしたいと考えていました。
ウェルハートさんは、森を思わせるグリーンや落ち着いた色調を取り入れ、医療機関としての清潔感と、くつろぎを感じられる雰囲気の両立を見事に実現してくれました。
特に印象的なのが、壁面に設けたグリーンの演出です。アーティフィシャルグリーンを用いながらも、人工的に見えすぎない質感にこだわっていただき、視覚的にも患者さまの緊張をやわらげる要素となっています。

4. 美しさだけではなく、医療施設としての機能性を徹底
―― デザイン面以外で重視されたことはありますか。
高橋院長:見た目の美しさはもちろんですが、脳神経外科クリニックとして必要な機能性も非常に大切にしました。
特に、MRI検査に伴う患者さまの動線は重要でした。そのほかにも、ストレッチャーがスムーズに通れるか、患者さまやスタッフが無理なく動けるかといった点も重視しました。
また、待ち時間を少しでも快適に過ごしていただけるよう、PC作業などにも使えるカウンタータイプの待合コーナーもリクエストしました。
ウェルハートさんは、こうした要望に対して一つひとつ丁寧に対応してくださり、何度もブラッシュアップを重ねながら、理想に近いかたちで設計をまとめてくれました。これまでの実績と経験があるからこそできる提案なのだと、非常に感心しました。
美しい空間であることと、医療施設として安全で使いやすいこと。その両方を成立させることが、クリニックづくりにおいてはとても大切だと感じています。

5. MRI導入に伴う大きなハードルを、関係者とともに乗り越える
―― 今回の計画では、MRIの導入に非常に苦労しましたね。
高橋院長:本当に何度も「これは難しいかもしれない」という場面がありました。MRI本体の搬入だけでなく、電気容量、キュービクル、冷却装置、建物側の条件、電力会社との協議など、クリアしなければならない課題がいくつもありました。
オーナーさま、医療機器メーカー、関係業者の皆さまの協力も必要でしたし、スケジュールや家賃のことも含めて、現実的に越えなければならないハードルが何度も出てきました。
その一つひとつに対して、ウェルハートさんが粘り強く調整してくださったことが大きかったです。単に内装をつくるだけではなく、開業に必要な条件を整理し、関係者と協議しながら進めていただけたことに、とても助けられました。

6. 開業後に感じる「空間の力」
―― 開業後、患者さまやスタッフの反応はいかがですか。
高橋院長:「こんなクリニックは見たことがない。とても雰囲気が良い」と多くの患者さまに言っていただいています。また、建築関係やアートのお仕事をされている患者さまからもお褒めの言葉をいただいており、ウェルハートさんの空間構成力とデザインのレベルの高さを改めて感じております。
また、採用面でもこの空間の力を感じています。クリニックの雰囲気やデザインに共感して、ここで働きたいと思ってくれるスタッフが集まってくれたことは、とても大きなことでした。
医療施設の空間は、患者さまの印象だけでなく、そこで働くスタッフの意欲や定着にも必ず影響すると思います。

7. これから開業を目指す先生方へ
――これから開業を考えている先生方へ、メッセージをお願いします。
高橋院長:自分はどういう医療を提供したいのか、どういう空間で患者さまを迎えたいのか。そのコンセプトを共有できるパートナーを見つけることが、一番大切だと思います。
自分が毎日ワクワクして仕事ができる場所だからこそ、患者さまにも良い医療を提供できる。私はそう感じています。








