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美しい空間は医療の一部になる 「招待してくれてありがとう」と言われたクリニックの空間づくり

錦糸町おしりとおなかのクリニック

白石 廣照 院長

科目
消化器内科・肛門外科
面積
47坪
開業月
2026年4月
HPアドレス
https://www.peachtree-kinshicho.com/

1. 患者さんにとって本当に必要な医療を、自分の裁量で届けたい

――開業を考えられたきっかけを教えてください。

白石院長:
これまでは勤務医として、長く臨床に携わってきました。
目の前の患者さんを診るという意味では、自分の中である程度やり尽くした感覚がありました。
勤務医の場合、どうしても裁量権に限界があります。そこで、自分の判断と責任で、患者さんにとって本当に必要な医療を提供できる場所をつくりたいと考えるようになりました。

――理想としていた診療方針はどのようなかたちでしたか。

白石院長:
一番大切にしたかったのは、患者さんに無駄な負担をかけないことです。
医療として必要なことはしっかり行う。一方で、患者さんにとって必要以上の時間的負担や経済的負担がかかるようなことは避けたい。周囲に忖度することなく、自分が考えるベストな診療を、患者さんにまっすぐ提供できるクリニックにしたいと思っていました。

2. デザイン性と実績を兼ね備えた、設計会社選び

――設計会社を探す際には、どのような点を重視されましたか。

白石院長:
まず、クリニックを専門に設計している会社であること。そして、消化器系のクリニックや内視鏡、肛門外科の経験があることを重視しました。
内視鏡や手術を行うクリニックでは、水回り、配管、動線、リカバリー室、前処置室など、一般的な内装とは違う専門的なノウハウが必要になります。経験の少ないところにお願いしてしまい、あとから使い勝手の悪さが発覚した事例を知っていましたので。
その点で、ウェルハートさんはクリニックの実績が多く、消化器・肛門外科領域の事例もありました。ホームページの事例を見たときに、デザインの質感やセンスについても自分が求めているものに近いと感じました。

――実際に相談された際の印象はいかがでしたか。

白石院長:
スケジュールが非常にタイトだったこともあり、限られた時間の中で、設計していただく必要がありました。
そうした中で、御社は、これまでの実績や予算感、進め方について非常に具体的に丁寧に説明してくれました。もちろん費用面では悩む部分もありましたが、これから長く使うクリニックとして納得できる空間にすることを重視していましたので、迷わずウェルハートさんにお願いすることを決めました。

3. 実例見学で見えた、理想の手術空間

――当社が手掛けた肛門外科クリニックさんを一緒に見学しましたね。

白石院長:はい。実際に同じ肛門外科領域のクリニックを見学できたことは、とても大きかったです。図面や写真だけでは分からない、手術室や内視鏡室の使い方、患者さんの流れ、スタッフの動き方を具体的に確認することができました。
特に、自分が行う手術のスタイルを考えるうえで、大きな判断材料になりました。見学先の先生のやり方と、自分のやり方の違いを比較することで、「自分の場合はこうするべきだ」という方針を固めることができました。 結果として、手術台を導入する判断にもつながりました。安全に、無理のない体位で手術を行うためには、自分の診療スタイルに合った設備と空間が必要です。実際のクリニックを見学し、現場の声を聞けたことで、設計段階で重要な判断ができたと思います。

4. 将来の拡張性まで見据えた、使いやすいクリニック設計

――設計段階で印象に残っていることはありますか。

白石院長:デザインももちろん良かったのですが、それ以上に印象的だったのは動線の考え方です。
診察、内視鏡、手術、リカバリー、前処置、会計まで、患者さんとスタッフが無理なく動けるように計画されていました。奇をてらったことをするのではなく、基本に忠実で、理にかなっている。そこが非常に良かったですね。
開業前に看護師さんたちが見学に来たときも、「とても使いやすい動線ですね」と感心していました。動線が悪いと、現場はすぐに詰まってしまいます。スタッフから不満が出ていないことは、とても大きいと思います。
また、将来の拡張性まで見据えたプランになっていることも安心材料です。
将来的に内視鏡の件数を増やしたり、医師を増員したり、2診体制にしたりすることなども想定されています。そうした可能性を踏まえたうえで、現在のプランに織り込まれていることは、とても心強いですし、経営面でも安心感があります。

5. 空間の美しさは医療の一部でもある

――デザイン面では、どのようなことを重視されましたか。

白石院長:上品で、温もりのある、何年経っても愛着の持てる空間にしたいと思っていました。自分がこれから長く働く場所ですし、患者さんを迎える場所でもあります。中途半端な空間にはしたくありませんでした。
また、患者さんにとっても空間の印象はとても重要だと思っています。肛門外科や内視鏡検査は、患者さんにとって不安や恥ずかしさを感じやすい診療です。だからこそ、空間が落ち着いていて、清潔感があり、「ここなら安心して任せられそう」と思ってもらえることは大切です。

――完成したクリニックの印象はいかがですか。

白石院長:大変満足しています。私の想像していたクオリティをはるかに超えた空間になったと思います。天井が高く開放的な待合空間、内包的で落ち着く中待合、そして全体がやわらかい木目と間接照明で構成されていて、とてもやすらげる空間になっていると思います。
空間の美しさは、単なる見た目のためだけではありません。患者さんの不安や羞恥心をやわらげ、「ここなら相談できる」「ここなら任せられる」と思っていただくための、医療の一部でもあると思っています。
ちなみにファサードのデザインもオリジナリティと温かみがあってとても気に入っています。
正直いってこの地域で一番のクリニックだと思っています(笑)

6. 設計から施工まで一貫して任せる安心感

――設計と施工を一貫して依頼することに不安はありませんでしたか。

白石院長:不安はありませんでした。むしろ安心感がありました。
設計だけでなく、実際にどのような工事業者が入り、どう施工されるのかまで含めて、信頼できる会社に任せられることはメリットだと思います。
工事業者の選定も含めて、きちんとした目を持っている会社にお願いすることは大切です。適切な仕事を、適切な値段でやっていただく。その意味で、設計施工を一貫して任せられたことは良かったと思っています。

7. 「招待してくれてありがとう」と言われるクリニックへ

――開業後、患者さんやスタッフの反応はいかがですか。

白石院長:開業後は、想定していた以上のペースで肛門の日帰り手術のご予約をいただいています。
来院される方の中には手術適応のある方も多く、実際に手術を希望される患者さんが順調に増えています。肛門外科の診療、とくに日帰り手術に対するニーズの大きさを改めて感じています。
日帰り手術を行ううえでは、診察から検査、手術、リカバリーまでの流れがスムーズであることも重要です。今回の設計では、その動線が非常によく整理されているため、患者さんにとってもスタッフにとっても負担の少ない運用ができています。

また前職の病院から診ていた患者さんからは、「こんな素敵なクリニックに招待してくれてありがとう」と言っていただいたことがありました。
その言葉を聞いたときに、単に「きれいなクリニック」として見られているだけではなく、患者さん自身が「自分は大切に迎えられている」と感じてくださっているのだと思いました。
同時に、きれいなクリニックで働けることは、スタッフのモチベーションにもつながります。医療施設の空間は、患者さんの印象だけでなく、そこで働くスタッフの働きやすさや意欲にも影響するのだと実感しています。

8. これから開業を目指す先生方へ

――これから開業を考えている先生方へ、メッセージをお願いします。

白石院長:まず、自分がどういう医療を提供したいのかをはっきりさせることが大切だと思います。
私の場合は、「患者さんに無駄な負担をかけず、必要な医療を的確に提供したい」という思いがありました。そのためには、立地、診療内容、スタッフ、設備、空間づくりのすべてを、自分の考えに沿って組み立てる必要があります。
また、内装工事は、開業費用の中でも大きな割合を占めるため、どうしてもコストを抑えたくなるものです。しかし、クリニックは自分やスタッフがこれから長く働く場所であり、患者さんに安心して来てもらうための場所です。そのためにも、必要なところには必要なコストをかける、あとで後悔しないように自分自身でしっかり検討して、判断するようにしてほしいと思います。 だからこそ、自分の考えを深く理解し、専門的な視点で形にしてくれるパートナーを見つけることが大切だと思います。

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